インプラント

カウンセリングにおいては、患者様の悩みや症状を丁寧に伺い、インプラント治療の流れやリスクについて分かりやすく説明します。またインプラント治療を開始する前に、むし歯や歯周病の治療を完了させることが大切です。口腔内の健康状態が不良だと、インプラントの長期的な予後に悪影響を及ぼす可能性があります。

カウンセリング後は、口腔内の詳細な診断を行います。歯列や顎関節の状態をチェックし、CT撮影、口腔内写真撮影、印象採得などの検査を実施。収集したデータを基に、オーダーメイドの治療計画を立案します。治療内容、治療計画、費用などに納得していただいたら、実際の治療へと進みます。

1次手術

インプラント手術は提携先の医療機関で行います。手術では、欠損部の歯肉を切開し、顎骨にインプラント体を埋入。手術後は一定期間の治癒期間を設け、インプラント体と骨の結合（オッセオインテグレーション）を待ちます。

1次手術で埋入されたインプラント体が顎の骨と結合を確認した後、麻酔を施し、2次手術を受けていただきます。まず、歯茎を切開して、埋入されたインプラント体を露出させます。その後、アバットメントをインプラントに取り付けます。アバットメントは、インプラント体と上部構造（人口歯）をつなぐ構造部分です。

2次手術から1週間ほどでインプラントの基部が完成したら、口腔内に正確にフィットするよう、上部構造（人口歯）の精密な印象採得（型取り）を行います。
その後、熟練の歯科技工士の手によって、オーダーメイドの上部構造が作製されます。

2週間ほどで上部構造（人口歯）が完成したらご来院いただきます。
上部構造をインプラントの基部に装着。咬合状態や適合性を確認しながら、微調整を繰り返します。これが最終仕上げの段階です。ホームケアの方法も詳しく説明し、治療が完了します。

インプラント治療後も、定期的なメインテナンスが欠かせません。特にインプラント周囲に汚れが蓄積すると、インプラント周囲炎のリスクが高まります。重度の場合、インプラントの喪失につながることもある恐ろしい疾患です。適切なケアの知識を身につけ、口腔全体の健康を維持することを心がけましょう。そのためには日々のセルフケアとともに歯科医院での専門的なメインテナンスが重要です。